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運命の人を求めるほど、運命が遠ざかる7つのパターン

運命の人

運命の人と聞いて、どんな相手を思い浮かべますか。出会った瞬間から結婚を確信できる人でしょうか。自分の理想をすべて満たした人でしょうか。性格がぴったり合って、いやなところが一つもない人でしょうか。

こんな風に文字で書くと、いや、そんな人いないよと言われるのではと思います。でも婚活の場では、こうした人だけを探す人が多くいます。

運命の人と出会いたい。自分にとって最高の相手と一緒になりたいという気持ちは、心のどこかにはみんなあります。ただ私が結婚した時、「相手と最初に出会った時、びびっときたんですか?」と言う質問を何度も受けましたが、結婚する相手は他の異性とは違う何かが、最初から備わっていると考えている人もいるようです。

でも、断言します。たとえ運命の人がいたとしても、それはその人だけが持っている何かがあるわけではありません。何もないところから特別と言えるところまで築いた関係があるから、運命と言えるのです。運命の人も最初に出会った時点では、その他大勢の一人なのです。

そこで運命の人を「この世に一人しかいない特別な存在」と考える人が婚活に失敗しやすい人のパターンを、7つにまとめてみました。

運命の人を求めるほど、運命が遠ざかる7つのパターン

運命の人を探す気持ちが、自分を全く変えたくない気持ちから来ている人

運命の人を探す気持ちが、一緒に人生を歩くパートナー探しではなく、自分に都合の良い相手探しに陥ってしまうと、運命は逃げていきます。

恋愛や結婚は、大変なことや面倒くさいことがたくさんあります。もちろん付き合う相手によってその大小は異なりますし、衝突の少ない相手の方がうまくいく可能性は高まります。

ですが自分の生活スタイル、性格、時間、お金の使い方などを全く変えず、自分の全てを受け入れてくれる相手を探してしまうと、すべての人からそっぽを向かれてしまうでしょう。

運命を求めすぎて、相手を早く見切りすぎる人

運命と言う言葉は、出会いを減点方式にしがちです。運命の人=100点満点の人と考えると、何か気に入らない部分が見つかった時点で、その人は運命の人ではないと判定されます。

そしてそれが行き過ぎると、この人は違うあの人も違うと、理想からはみ出した人をどんどん切り捨てることになりかねません。

もしもあなたが初対面の人に「あなたがどんな人か分かったよ」なんて言われたら、私の何を知っているの! と、思うでしょう。でも人は時間をかけずに他人を判断しがちです。運命という言葉はそれを強力に助長します。

運命の人が退屈な日常から連れ出してくれると信じている人

運命って、きれいな言葉です。キラキラしています。なにかドラマか映画でしか起きないような、奇跡を予感させてくれます。

ですが、現実ってそんなに特別なことは起きないんですね。退屈で平凡で、出会いだってその延長です。

運命の出会いに特別さを求める人は、退屈な日常から楽しさを見つける感受性が低いです。目の前のことをひとつひとつ楽しむことができる人は、そもそも出会いによって自分の人生をがらりと変える必要もありません。

等身大の自分で恋愛をしようとするのであれば、運命は時々邪魔になる言葉です。

目の前の相手を運命の人と思い詰めて余裕がなくなる人

恋愛は惚れた方が負け。よく言われる言葉ですが、これは真実です。別に惚れるなとは言いません。相手を好きになることは、とても素晴らしいことです。

ですが、まさしくこれはという方に会ったとして、付き合う前からすでにこの人しかいないと思い詰めてしまうのであれば、その余裕のなさは失敗を招きます。

好きになった相手だけ、恋愛が上手くいかなくなるという方がいます。これは好きな相手とそうでない相手に対する接し方が、全く異なってしまうということも理由にあります。

たとえ理想にぴったりの相手に会っても、なるべくニュートラルを心がけた方が良いでしょう。アクセルとブレーキは、交互に踏むバランスが求められます。

運命は決められたもので、努力しなくても向こうからくると思う人

運命の人がいつか現れる

そもそも運命という言葉には、自分の意思以外で決められているというニュアンスが含まれます。なので天からの啓示を待つように恋に落ちる瞬間を期待している人がいますが、それはときに待ちぼうけに終わる可能性があります。

必死で動いて、動いて、動いて、それでも人生は思う通りには進みません。努力を続けた末に自分の力ではどうにもならないところで上手くいくのが運命で、最初から自分の意志より価値をおくと、運命自身から嫌われることが多いです。

運命という正解にたどり着かなければ、人生が破たんすると思っている人

運命の相手を求める気持ちは、テストで正解を探す気持ちに似ています。この人は良いなと思っても、目の前の相手をマルかバツかで見てしまうと、前に進むのが急に怖くなります。

どんな相手だって将来の先の先まで、100%幸せを保証してくれるわけではありません。運命の相手に人生の担保を求めると、とたんに出会いは重荷になります。

運命の人に会えば、自分は変われると思っている人

恋愛で積極的に動けない言い訳に、運命を用いる方がいます。自分から動く覚悟のなさを、運命の人に出会っていないからだと無意識的に理由づけしてしまうのです。もっと言えば覚悟がなくても、何の努力や勇気を必要としなくても、全部お膳立てして導いてくれるのが運命の人だと思われるようです。

しかしそれは運命ではなく、依存です。動けない自分を変えてくれるのが運命の人なのではなく、動けない自分を変えた先に運命の人がいるのです。

まとめ

運命と言う言葉は「努力」の対義語として使われている風潮があります。会えば一瞬で見分けがつき、自分は何も失うことがなく、確実な幸せが約束された出会い。大げさに言えば、そんな夢みたいなものが運命には期待されています。

ですが実際の出会いは、真剣に人と向き合って時間をかけて分かり合わなければ見抜けませんし、相手と一緒にいるためには多くの対価も必要です。そしてそれだけ行っても、幸せは約束されるわけではありません。

それを馬鹿らしいと思う方にはけっして運命の出会いは訪れず、覚悟を持って突き進む方にのみ運命は微笑むのでしょう。

ちなみに運命の人については、以下の記事もご参照ください。

運命の人の見分け方を7つの視点で考える

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