妙勝寺唱題行コン
座禅や写経に続き、新たなお寺の修業として私がだんだんはまりつつある唱題行。実はその存在を教えてくださったのが、この妙勝寺の髙松住職です。
本当は今年の4月に一緒に柴又帝釈天で寺社コンを企画していたのですが、震災の影響で中止となりました。ですのでこの妙勝寺での唱題行コンは、ワタクシ的には是非是非やりたかった企画です。
しかし髙松住職はそれ以上に気合い満タン。震災以降、東北へと何度も飛び回りながら復興支援の活動に励み、そしてこの寺社コンにも本気で良いイベントにしていこうと、様々な準備をして下さいました。いつもほがらかですが、ものすっごくパワフルなお坊さんです。
当日は一之江駅に集合。「自己紹介はお寺に来てからどうぞ」と言われていたのでそのまま妙勝寺へと移動すると、一行が通されたのは50人くらいは座れそうな広い応接室。しかも椅子がアンティーク調。テーブルにはお茶やお菓子にみかんに羊羹と、優雅な茶話会を通り越して、マダムのお茶会レベルです。
まさかこんなに豪華なおもてなしを受けるとは! 一行、唖然。私たち、これから修行するはずだったのではなかったかしら? それともこれが飴とムチ? とりあえず参加者の間に、緊張がほどけて一気に和みムードが広がります。
しかし自己紹介が終わると、やはりそこはお寺です。まずは簡単な写経から始まりましたが、それに先んじてお寺の縁起や法話を聴かせていただきました。
今回書くお経は『妙法蓮華経常不軽菩薩品第二十』です。わずか24文字のミニ写経ですが、そこには相手を敬う心が諭されています。まさしく寺社コンにぴったりのお経です。
そしてこちらでは一人一枚懐紙が渡され、それを口に加えて写経をしました。これは(大切な仏様である)写経用紙やその文字に、息がかからないようにするためです。まずは合掌して深呼吸し、お題目を唱えてから写経を始めます。
写経自体は短いものですので、願い事も書き添えて、すぐに終わりました。みんなが書き終わると本堂へと移動して、いよいよ唱題行です。
唱題行はお題目(南無妙法蓮華経)をひたすら繰り返し唱える修行です。作法は全て配られたプリントに書かれていましたが、それに従って最初に修行の宣言を行い、深呼吸して姿勢を正し、お題目をお唱えします。
お経を唱えている間は木鉦(もくしょう)と大太鼓でリズムが作られますが、最初はゆっくりで段々と早くなり、最後はまたゆっくりになっていきます。
テンポが上がるにつれて気持ちもハイになっていき、始めは遠慮がちだったお経を唱える声もどんどんと張りが増していきました。唱題行を続けるうちにうつ病が治ったという症例もあるそうですが、声を出し続けるのは思いっきりストレスの発散になります。
そして唱題行が終わると、今度は縁結びの祈願が始まりました。これは木剣(ぼっけん)を使った日蓮宗独特の祈祷で、最初に火打石で場を清め、鐘や磬(けい)を鳴らしてアップテンポでお経が読み上げられます。
木剣は二枚の板を重ねたような形状をしていますが、二名のお坊さんがこちらを振り向くと、木剣を上下左右にリズミカルに振りかざし、演舞のような激しい動きでカチカチと打ち鳴らしていきます。もともとは真剣で行われたものとのことですが、悪いものを全てを切り払っていく迫力がありました。ちょっと芸術的で、ビートミュージックのような音楽性すらある祈祷です。
さらに私たちの周りを歩きながら、木剣が一人一人の頭に押し当てられて祈祷は終了。みんなの興奮も冷めやらぬまま、バスに乗って葛西駅へ。懇親会は立食パーティ形式でしたが、普段と違って席を立っている形式のせいか、自由にグループを作りながら話も弾みます。
二次会は葛西駅近くに住む参加者が、学生時代の同級生が開いているお店に連れて行ってくれました。すし屋を改装したお店でカウンター越しにご主人がおり、「大将、大将」と呼びながら巻き込んで盛り上がってしまいました。
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