他人をくっつけることだけ得意な姐御肌の女性に伝えたこと

先日の寺社コンで、自分が企画する合コンで4人が結婚したものの、自分の恋にはつながらなかったという女性とお話ししていました。

この方自身が自覚的でしたが、姐御肌気質で、周りの世話を率先して焼いてしまうとのこと。

例えば

○周りに声かけして企画を立て、幹事を引き受ける
○全体に気を配って会話を盛り上げる
○踏み切れない友人の後押しをする

などです。

そして周りから頼りにされ、時には三枚目役も求められ、ますます自分の恋が後回しになってしまうようでした。

良い方ですね～。そしてサービス精神旺盛です。

ただこれって、男性がよく言われる「いい人」の女性版みたいなものです。

いい人（あるいは、どうでもいい人）と認定される男性の特徴は

○優しいけど優柔不断
○物静かで人畜無害
○なんでも聞いてくれるが、主張がない

という辺りがテンプレートではないでしょうか。一方で女性の場合も周りを優先しすぎて我を出せないという部分は共通しています。

姐御肌気質には、二種類ある

一言で姐御肌と言っても、大まかに分けると二種類あります。それはオラオラ気質の「真性姐御肌」と、周りに気を回しすぎて自分をうまく出せない、「なんちゃって姐御肌」です。

今回、お話させて頂いた方は、明らかに後者でした。

この二つのどちらに当てはまるか、大雑把ですが一番手っ取り早い質問は、「相手が好意を表さないうちから、自分が好意を表せるか？」です。

なんちゃって姐御肌な方は、自分の弱さをコミュニケーション能力の高さで隠す傾向があります。

調整上手で細かな作業が苦ではない人間に取って、実はリーダーや幹事役はものすごく楽なポジションです。それはやることさえやっておけば、それ以上特別な努力をしなくても居場所を作ることができるためです。

もう少し噛み砕くと、自分のパーソナルな部分を見せなくても、集団の中で特別な位置に立つことができます。例えば合コンでは自分をアピールしなくても、全体から感謝されて満足感が得られるわけです。

多人数では強いけど一対一だと弱くなる人は、こうして世話焼き係に自分の存在意義を見出しがちです。

なんちゃって姐御肌に必要なのは、自己開示

他人をくっつけることだけ得意な、なんちゃって姉御肌。こうした方が、魔のキューピッドスパイラルを抜け出す方法は、自己開示をすることです。

特に自分の本音や弱い部分を、人に見せることが大切です。

自分の恋愛観を真剣に話してみたり、コンプレックスと向き合ったり、他人にリードを委ねたりなど、いつもと違う行動や思考をあえて心がけることは有効でしょう。

そして自己開示をしているかどうか。それを簡単に判断する方法は、自分が隠したいと思っていることを話しているかどうかです。

口に出すことに抵抗がある、相手が受け入れてくれるかどうか不安に感じることを話さない限り、相手も自己開示はしてくれません。

今回お話した方も、誰かと付き合うとしたら男性にお姫様扱いしてほしいですかと聞いてみました。すると、迷わずイエスとのこと。大勢でいる時とは違う自分でいたいとのお話です。

しかしこうした素の部分も普段から少しずつでも出しておかないと、誰も自分の要望を理解してはくれないわけです。

まとめ役という特権的な立場にいると、こうした自己開示をしなくても（表面的には）人間関係が築けます。しかし気が付いた時には自分だけ、恋愛対象から外されていたということになりやすいのです。

ということで、、、

もともと姐御肌って、誰にでも取れるポジションではありません。

周りを引っ張る強さはもちろん、頭の回転の速さや空気を読む感受性、そして何より人を気遣う優しさや人望がないと成立しない性格です。そうした多くの長所を持っているのに、それが短所に変わるのは人間の面白さや恋愛の奥深さかもしれません。

ただ、もともと良いものを持っているので、少し自分を変えるだけでも好転していきます。まずはコミュニケーション能力の高さを、自分を隠す方向に用いないこと。うまく立ち回りすぎることをやめれば、恋は前進していくでしょう。