好きな人への間違ったアピール。相手をべたぼめしてはいけない７つの理由

相手をほめるなと言っているのではありません。ほめ続けるなと言っているのです。これって、実はありがちなんですね。

婚活イベントで出会った相手を、何から何までほめ続ける人がいます。本人としては精一杯アピールしているのでしょうが、相手が困惑するほど持ち上げているのを見ていると、ほどほども大事だよねと思います。

なんで相手をほめることに熱心になってしまうのか。一言で言えば、会話がないからなんですね。お互いに夢中になって話せる話題がないから、相手をほめることで会話を続けようとしてしまう。しかしそんな場つなぎでほめられたって、相手の心には響かないのです。私が趣味をテーマに婚活イベントを開催するのも、心のこもった会話が生まれる大切さを感じているからでもあります。

そこで婚活イベントで相手をただほめ続けることの弊害をまとめてみました。

好きな人への間違ったアピール。相手をべたぼめしてはいけない７つの理由

（１）ほめ続けられると、警戒心が先に立つから

婚活イベントで相手をほめるということは、多少なりとも気になっていますという意思表示です。そしてほめ続けるということは、相手がまだその気になっていないうちに畳み掛けるような意思表示をするということです。

そんな場合、決断を急かされているようで、相手にとっては警戒が先に立ちます。

（２）ほめ続けられると、相手に価値を感じなくなるから

出会った時からほめられて、悪い気がする人はいません。ですが何度も何度もほめられると、相手の中でのあなたの存在は軽くなります。

人はいつでも手に入れられるものには価値を感じません。一言だけほめられた言葉を大切にする人はたくさんいますが、ほめ続けられるとその言葉にもあなた自体にも、価値がなくなってしまうのです。

（３）誰にでも言っていると思われるから

大安売りのようにほめ続けると、相手は誰にでも言っているのではと疑います。たとえ、たった一人にしか言っていなくても、言葉の信ぴょう性が消えていきます。

そもそも相手はあなたのことを知りません。たとえ、普段は人をほめないタイプだったとしても、目の前にいるあなただけが相手にとってのすべてなのです。

なので自分に対してこんなに軽々しく言葉が出るようであれば、他人に対しても出るだろうと考えるのが普通です。

（４）相手の居場所がなくなるから

グループで話している婚活イベントの場合、自分だけがほめられるというのも苦しいものです。どうしても周りの目が気になってしまいます。

さらにまだ相手があなたのことを何とも思っていないうちに、周りがあいつらをくっつけようという空気にしてしまうと、相手からはむしろ場を壊されたと嫌悪感さえ持たれます。

ほめるのならばさりげなく伝えて、さらっと流すくらいがちょうど良いでしょう。

（５）自分の気持ちを抑えられなくなるから

言葉は口に出すことで意思が固まります。恋愛は片方だけが好きになりすぎてもうまくいかないもので、ほめ続けることは自分の気持ちを暴走させる引き金になります。

そしてこんなにアピールしてるのに、相手は愛想笑いしかしてくれないと、怒りの原因にさえなります。

（６）話題がない人だと思われるから

ほめるのにも、実のあるほめ方と実のないほめ方があります。

例えば婚活イベントでよく聞く「モテそうですよね」なんて、その典型です。何も考えなくても言葉にすることができますし、相手の心にも響くものはありません。

ですが、例えば私が行っている寺社好きな人たちの婚活イベントであれば、「（奈良の）天河神社にお参りしてきたんですか。あそこは交通手段も少ないですし、行くのは大変だったんじゃないですか」というような話なら、さりげなく相手を持ち上げながら、共感も示すことができます。

上は例が特殊ですが、ファッション好きな相手にならこだわりのポイントを見つけるなど、ほめるにも頭と知識を総動員しないと、うわべだけの言葉で終わってしまいます。

（７）最初からほめ続けると、後で落差が大きくなるから

たとえうまく付き合えるようになったとしても、最初にほめ続けていると今度は相手から要求がもっと大きくなっていきます。そして付き合ってからだんだんほめなくなってしまうようだと、やっぱりあれは嘘だったんだと思われます。

なのでほめるなら最初はちょっとにして、関係が深まってくるにつれ、しっかり繰り返しほめた方が長続きします。

まとめ

繰り返しになりますが、ほめることは大切です。ですが、考えなしにほめ続けることには問題があります。

そしてほめることに回数制限を設けるのなら、一回一回しっかりと頭を使ってほめるようにもなります。そうすることで会話も面白くなりますし、相手もあなたからほめられることを嬉しく感じるようになるでしょう。