年の差カップルのきっかけ作りに必要な7つの要素
私が開催している婚活イベントでは、年の差カップルがちょこちょこと生まれています。今のところご報告頂いた中では17歳差で結婚された方が一番離れていましたが、いろんな年の差カップルを見ていると、お付き合いが始まるきっかけは共通した要素があると感じています。
一方、年の差の恋愛は成功率が低く、難しいところも多くあります。そこで年の差カップルのきっかけとなっている、上手くいくための要素をまとめてみました。
年の差カップルのきっかけ作りに必要な7つの要素
お互いを結びつける共通の話題
世代の異なる年の差カップルにとって、通じない話は多々あります。好きな歌やドラマ、社会を騒がせたニュース、世の中に広まったサービス、ちょっとした言葉など、数え上げればきりがありません。そこでそうした二人を結びつけるには、年の差を超えてつながる共通の話題が必要です。
具体的に言えば「仕事」か「趣味」。同じ職場で働いていれば共通の話題は豊富に生まれます。上司と部下とか、店長とバイトとか、先生と生徒(が、卒業してから)とか、世の中にはそうしたカップルはいくらでもいます。趣味の集まりはさらにフラットな関係で、私が開催している婚活イベントはこちらのパターンです。
そこでもしも一世代離れた恋人がほしいと思っている方は仕事か趣味で、まずは毎日でも話せる相手を探すことが早道です。共通の話題を探すところから始める街コンやお見合いパーティーに行っても、世代の壁を感じて終わる可能性が高いです。
相手の同世代が持っていない魅力
同世代は無条件で安心感が得られますし、同じ立場にいるからこその共感もあります。共通の話題があったとしても世代が違うとこれは大きなハンデです。そこで同年代にはない魅力をどう見せることができるか。そこが第二の関門になります。
例えば自分が若い側であれば、容姿や元気さ、明るさなど。若いということはそれだけでモテる要素でもあるので、分かりやすいかもしれません。逆に自分が上の年齢であれば、知識、経験、思慮深さ、経済力など。仕事でも趣味でも教える側であれば、それだけで(恋愛に向けた大きな一歩となるかもしれない)尊敬が得られます。
がっつかない余裕
年齢の離れた相手と恋人同士になるには、同年代よりひとつ階段が多くあります。年の差カップルに話を聞くと、「最初はまさかこの人と一緒になるとは思わなかった」という言葉をよく聞きますが、これはその階段の存在を示しています。
つまり最初は恋愛対象でなかった相手を、その人柄を知るうちにだんだんと意識していく。なので自分のことを知ってもらう前に恋愛モードで先走ってしまうと、引かれる原因になりかねません。
また、年齢によって結婚に対する意識も異なります。年齢が高い側は一般的に結婚を急ぎたい傾向にあり、若い側はゆっくりと構えています。たとえ恋人同士になったとしてもその意識を上手くすり合わせないと、結婚には結びつきにくくなります。
もちろん人によって異なりますが、年の差カップルは一般的に時間がかかります。これを意識しておくと、焦りが少しは収まるでしょう。
チャンスを見極める目と推進力
「がっつかない余裕」と正反対のようですが、行けそうと感じたら積極的に突き進む姿勢も大切です。ただでさえ恋愛相手として意識されづらい年齢差があるのに、せっかく来た流れまで逃していたら、たちまちチャンスは消えていきます。
焦らず、しかし熱意を持って。同年代であればためらわずにオーケーできる相手でも、10歳離れていたら迷う方は多いです。年の差カップルのきっかけとなるのは、そんな相手の心を理解しながら一緒に歩ける道を作る推進力です。
ジェネレーションギャップを受け入れる柔軟性
年の差カップルの日常は、異文化コミュニケーションの連続です。自分の当り前は相手にとって当たり前ではなく、それを埋めるためにはお互いに相手の常識を受け入れる柔軟性が必要です。
何でもかんでも自分流を貫こうとする人は、世代を超えた恋愛には向きません。自分と相手の違いに気づく細やかな心配りと、相手の立場で考える思いやりが鍵を握っていくでしょう。
困難を乗り越える決意
年の差カップルは同世代より離婚率が高いという調査結果が出ています。私の知り合いでも20歳差で結婚して数年で離婚された方がいましたが、付き合い始める前よりも、恋人になってから、結婚してからの方が、問題がリアルな分だけ大変です。
ライフステージが異なる、周りから恋人ではなく親子に見られる、子供を授かる可能性が低くなるなど、同世代カップルにはない困難もたくさん訪れます。それをひとつひとつ乗り越えていく決意が、お互いに必要になるでしょう。
同年代ではなぜだめなのかという理由
最後にこれは人によって必要・不必要が分かれますが、なぜ同年代の相手ではだめなのか、わざわざ困難な世代の異なる相手を求める理由も大切だと感じています。
一般的に言えば年の差カップルは男性が年上で女性が年下というパターンが多いです。私の開催している婚活イベントでも10歳以上離れたカップルは、ほぼこの組み合わせです。
もしもあなたが40代男性で結婚することの価値に子供を作ることを最上位に置いているなら、これは現実的な選択肢になり得るでしょう。逆に20代女性で同年代では子供すぎる、ゆったりと甘えることができないなども、考え方のひとつではあると思います。
そして女性が年上で男性が年下というパターンの場合、さらに多くの困難があります。この組み合わせは最も離婚率が高いと言われていますが、お互いに何を相手に求めているか、それは10年後、20年後も変わらず必要なものであり続けるかを考えてみるのも良いのではないでしょうか。
まとめ
好きになった相手がたまたま世代が離れていたということであれば仕方ないかもしれませんが、婚活イベントを開いていると、自分の年齢が高くなってきたのに若い相手ばかりに目がいってしまう方をよく見かけます。
例えば端的な例を挙げると、40代以上限定の企画を作ると男性の申込率は極端に落ちます。話を聞いていると同世代がいいよねと言っている方も、心の中ではやはり違うことを思っているんだなと感じることはしばしばです。
そして一番見ていて苦しくなるのは、若い相手ばかりに向かっていって全く相手にしてもらえず、本人もどんどん傷付いていく姿です。これは男性・女性問わず目にしていますが、同年代にももう少し目を向けてはどうだろうと思うことが多々あります。
年の差カップルでも幸せな夫婦や恋人も見ていますし、年の差を否定する気はまったくありません。ですが確率から言えば、同世代より上手くいく可能性はやはり落ちます。
もしもそれでも世代の異なる相手が良いということであれば、相当の覚悟を持って臨む必要があるのではないでしょうか? 私はそれでも頑張るという方も応援しますし、ちょっと方向を変えてみようという方も応援します。
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