男女で参加費の異なる婚活イベントに参加してはいけない5つの理由
私は200回以上婚活イベントを開催していますが、今まで一度足りとも、男女で参加費を変えたことはありません。
(正確に言えば、懇親会で使用したお店の料金が男女で異なっていた場合には、飲み代の実費分だけ金額が変わったことはあります)
いやいや、男性の方が多めに出すべきだろとか、そうしたご意見もあるかもしれませんが、その辺は確固たる信念を持ってやっています。
それはどんな信念かと言えば、男女間で参加費の異なる婚活イベントでは、カップル誕生率が悪くなるだろうということです。
例えば女性の飲食費を男性が負担する相席居酒屋の場合、出会いはまったく求めない女性が来ることもあります。
全員ビールで乾杯し、自己紹介をするなど、最初は多少コミュニケーションがとれていた。ところが、料理が来るころになると、女性2人はスマホの操作に没頭。「俺たちが話かけても完全無視w」だったそうだ。飲食目当ての常連だったようだ。
さすがにおかしいと思って、店員に席替えを頼んだが、「席替えはしていない」と断られた。時間制だったので、すぐに店を出るのは代金の無駄になる。仕方なく、残り時間はスマホをいじる女性を前に、ひたすら酒を飲んで店を出てきたそうだ。「いい社会勉強になりました」と振り返っていた。
相席居酒屋に来る女性がみんなそうだということではもちろんありませんが、普通に食事をするより安くしてしまうなら、そういう人が現れることは予想されて当然です。
まあ、ここまで極端ではないとしても、やはり参加費が異なると意識のずれは当然起こり得るわけで、それがカップル誕生率を下げる要因になってしまうのです。
(ちなみにほとんどの場合は男性側の料金が高いのでその前提で書きますが、女性の料金が高いイベントはそのまま男女を読み変えて下さい)
そこで、参加費の異なる婚活イベントの問題点をまとめてみました。
男女で参加費の異なる婚活イベントに参加してはいけない5つの理由
同性が供給多寡となっている
参加費に男女差がつく唯一の理由は、需要のアンバランスです。その不均衡をお金で調整するため、参加費に差がつきます。
これはたった一回だけ参加するのであれば、そんなに気になることではありません(ただし、参加する男女人数を合わせているイベントの場合です)。しかし二回、三回と参加すると、同じ相手と会う可能性は高くなっていきます。
私が開催している婚活イベントで、3回イベントで顔を合わせてだんだん仲良くなり、それによって結婚が決まったカップルもいますので、初顔合わせだけが出会いにつながるというわけではありません。
それでも料金が高いということは、競争率が高いバロメーターと考えた方が良いのは明白です。
相手が本気にならない
冒頭で紹介した相席居酒屋の例はまさしくこれ(を、さらに悪質にした感じ)ですが。
婚活への本気度は、一般的にかかる費用に比例します。一方の参加費用が極端に安い場合、高い方が気合いたっぷりで来ても、安い方は遊び同然で来ることはよくあります。
もしも参加費用に大きな差があるようなら、どんなに良さそうな人が集まっていても、婚活が実る可能性は小さくなります。
相手が決断しなくなる
たとえ婚活に本気な人が集まったとしても、自分の参加費が安く設定されているのであれば、相手に会ってやるという上から目線な気持ちが芽生えても不思議ではありません。
また心理学的には、人は多くの選択肢を持つと決定を先送りにする傾向があります。
そうした気持ちはちょっとでも気に入らなければ次に変え、いつまでも決断しない人を生み出します。その意味では自分の料金が安く設定されている婚活イベントに参加することも、隠れたデメリットとして認識しておいた方が良いでしょう。
相手がお金を出すことが当然と思う人が来る
婚活イベントの男女参加費が同じだと、デートでもおごられて当然と考える人(主に女性)が減ります。
相手が出して当たり前と考える女性は、そもそも男女参加費が同じイベントは避けようとします。なので出会った後のデートで男性がおごったとしても、参加費が同じイベントと違うイベントでは、結果も異なってくるでしょう。
出費がかさむ
相手の参加費や飲食費を負担する料金設定であれば、単純に考えて出費はかさみます。婚活は一回で済めばそれに越したことはありませんが、長丁場になる人も少なくありません。
どうせお金を使うなら、同じイベントでたまたま一緒になった人の費用を負担するより、自分の服やデートで使った方がよっぽど有意義です。
お金が無尽蔵にあるようなお金持ちは良いですが、それ以外の方はお金を賢く使うことも婚活を上手に進める上では大切でしょう。
まとめ
私が開催している婚活イベントでカップルがどんどん誕生している理由の一つは、この男女参加費を同額にしていることです。
これはちょっと企業秘密な内容なので、本当は記事にするかどうか悩んだのですが、思い切って公開してしまいました(そのくらい男女に大きな価格差を付けた婚活イベントは蔓延しているので)。
料金が高い側にはもちろん、安い側にもデメリットが多い参加費の価格差は、男性が多く出すのが当たり前というイベント主催者の思考停止です。
もちろんそうしないと男女が集まりにくいという事情はあるのでしょうが、価格以外のところで両者に参加してもらう工夫をしないと、実りの少ない婚活イベントになってしまいます。
気持ち程度の価格差なら女性の方が服装や化粧などお金や時間がかかるということで納得も行きますが、明らかに行き過ぎた格差をつけるイベントは男女ともに敬遠した方が無難でしょう。
出会いイベントに参加したいのか、出会いたいのか、このふたつはきっちり分けて考えておいた方が良いと思います。
寺社コン | 寺社好き男女の縁結び企画。12年間で500人以上が結婚し、主催者もここで出会った人と結婚しています。同じ趣味の人と出会えるため、初対面でも話がしやすいことが特徴です。ただし知識は不要ですが寺社に興味がない方の参加はお断りしています。 |
結婚相談所とは何か? 成婚率57.3%のブライダルチューリップ | 結婚相談所のサービスを細かく比べると、名前の知られた大手のほとんどは入会費や月会費で稼ぐモデルになっています。会費を抑えて成婚料で収入を得る結婚相談所は入会者を結婚まで導かないと儲からず、大手より遥かに手厚いサポートが受けられます。 |