當麻寺中之坊写仏コン(奈良)
今回は奈良での出張寺社コンです。
実は當麻寺中之坊の松村院主とは、もう10年くらい前からメールのやり取りをさせて頂いていましたが、今回とうとうお会いできるということで、私はものすごく気合いが入っていました。
しかしそれに負けじと、松村院主も気合いが入っていたようです。中之坊を支える山添村不動院の前川住職と、尺八奏者の泉川氏にも声をかけられ、3人体制にて臨まれていました。
参加者が集合すると、まずは自己紹介をして中之坊へ。すると本堂(中将姫剃髪堂)に案内されて勤行が行われます。
こちらは當麻寺に伝わる国宝・當麻曼荼羅(たいままんだら)を織り上げた中将姫(ちゅうじょうひめ)が、黒髪を剃り落として尼僧になったお堂であり、姫の守り本尊である導き観音を本尊として祀られています。
そんなすごい場所で読み上げられる般若心経。さらに中之坊で尺八教室も開かれている泉川獅道さんによる尺八演奏。「桜」という曲が吹かれましたが、これがもうすごいのなんの。
尺八は音の中に音階にない部分を揺らぎや濁りを含ませて表現していくそうですが、なんかこう心がかきむしられる様な、金管楽器とは別次元の音楽が流れていきました。
そして勤行が終わると、重要文化財の書院を取り囲むように作られた大和三名園の一つ、香藕園(こうぐうえん)を拝観。當麻寺の東塔を背景に、心字池と飛び石が配され、さらにちょうど蓮の花が咲いていました。
本当に今更ながら、こんなお寺で寺社コンしちゃって良いのかなという感じです。雰囲気良すぎて、これはめちゃくちゃ期待が持てます。
さらに庭園を抜けた後の宝物館も拝観。當麻寺の中将姫伝説なども学んでから、いよいよ写仏へ。
写仏は阿弥陀如来と観音菩薩、勢至菩薩から選択できました。ここは導き観音様のお寺ですので、私はやはり観音菩薩を選択。
手を洗って水を汲み、最初は練習用紙で筆を慣らし、そして写仏に入ります。
写仏の説明では好きなところから描いて良いが、最後は仏様の眉間にある白毫(びゃくごう)を描くようにとのこと。
ここは仏様の白く長い毛が表されたもので、光を放ち世界を照らすとされる部分です。ですので白毫は筆に水を浸して薄墨にしてから描いて下さいとのお話もありました。
写仏が終わった方は別室にて松村院主、前川住職、泉川氏を囲んで茶話会。お寺の話や尺八のことなど様々な質問が飛び交っていました。
そして時間が来て中之坊を後にし、全員で一路大阪へ。今回は帰りの交通の便も鑑みて、阿部野橋にて懇親会を行いました。
ですが、まあ、今回も賑わい度合いはすごかったですね。二次会まで大盛り上がりで一日が終了しました。しかし話を聞いていると、奈良や京都に一時間もあれば着ける場所に住んでいるというのがうらやましいったらないです。そんなところに住んでいたら、私だったら京都・奈良に入り浸りですよ。
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