結婚相手の決め手に必要な３要素のバランス

現在お付き合いしている相手と結婚しようかどうか。もしくは結婚してよいのかどうか。結婚を決断するための決め手として何が必要なのかは、多くの方にとって悩むところです。

そんな場合、必要なのは相手との人生を時間軸で考えることです。簡単に言えば、「過去」「現在」「未来」におけるあなたと相手の関係性をそれぞれ整理すると、結婚に踏み切った方が良いのかが分かります。

そこで今回はこの３つの要素について、ポイントをまとめてみました。

結婚相手の決め手に必要な３要素のバランス

『過去』について考える

過去とはあなたと相手がこれまで付き合ってきた時間です。もしかしたら子供時代から知っている人とお付き合いしている方もいるでしょう。または婚活イベントなどで出会って、デートも数回ほどという方もいます。

これはどちらが良い、悪いということではありません。もちろん付き合う時間が長ければ長いほど、単純に絆は深まります。小さな頃から一緒に時間を過ごした相手と結ばれるのであれば、それはとても素敵な人生です。

ただ、特に過去が長い方にとって考えなければいけないのは、サンクスコストです。これは一般的には経済や会計に使われる言葉ですが、すでに費やしてしまって取り返せない費用のことを指します。

例えば、５年付き合ってきたが結婚するつもりがまったくない彼がいた場合、長く付き合ってきたのだから後に引けないと考えるのか、それとも結婚できる相手を探す方向へと切り替えるのか。この判断はとても痛みを伴います。

ですが過去はとても大切ですが、重みを付けすぎると未来の判断も誤ってしまいます。時には過去をすべてなかったことにしてしまうことも一つの方法です。

『現在』について考える

現在について考えることは、自分の気持ちです。

本当は好きだけれど周りの評価を気にしたり、すでにお別れしたいと思っているのに振ることができずに惰性で結婚方向へ向かってしまっていたり。

もしも気持ちが分からなくなっているのであれば、未来でも過去でもなく、現在の相手をしっかり見ることです。付き合いが長ければ長くなるほど慣れは出てしまうものですが、相手が気遣ってくれたのに当たり前と感じたり、ちょっと気に障ることがあったら必要以上に怒ってしまったりというのは、過去に作られたイメージが大きければ大きいほど、ありがちな失敗です。

「初心、忘れるべからず」とも言いますが、最初の新鮮な気持ちを意識して思い出すことで、現在自分が相手をどのように見ているのかを感じ取ることができます。

『未来』について考える

不確実な未来は、恐怖と欲望を強く駆り立てます。ただの恋愛であればともかく、結婚となれば相手が好きかどうかだけで判断するわけにはいきません。

ただ、これは逆の真理もあります。相手を好きかどうかだけで結婚できる人は少数ですが、相手を条件だけで判断する人は意外と少なくありません。

未来について比重を付けすぎると、その付けすぎた比重によって失敗します。足りない部分は力を合わせて（もしくは自分で）補っていけばよい。そんな考えが持てると、未来への恐怖や欲望が薄まります。

まとめ

「過去」「現在」「未来」において、それぞれに自分は相手とどのような関係にあるのか。結婚相手としての決め手に迷っている方は、この３つを分解してみると心の整理ができます。

一般的には「過去」と「未来」は比重が大きくなりがちです。一方で一番大切な「現在」は軽視されやすい傾向にあります。またこれとは逆に刹那的に「現在」だけで決めてしまう人も中にはいますが、大切なのはそれぞれバランスを取って考えることでしょう。

過去と現在と未来をごちゃまぜにして考えていると、結局あれはダメだ、これは不満と、何も決めることができなくなります。もしも結婚について迷っているようでしたら、この時間軸による相手との関係性を整理してみてくださいね。